学生時代から、歴史も社会もずっと苦手分野だったのですが。
最近は、旅や夫や食べ物の影響で、
日本史・世界史がめちゃ面白くてマイブームです。
今までの苦手意識の分、知らなかった知識(ちゃんと覚えてない)を新たにちゃんと知るのも楽しいし、小中学校ぐらいで習ったうろ覚えのいろんな点が線でつながっていくのがすごく楽しい!!
(宝塚とかの作品の影響も大!)
学校で習ってたときに、ふんわり感じてた違和感の答えが出るというか、、、
大人になった今見るとわかる、
実はそこに納得できる大人の事情があったんですね!…といった発見があったりしてめちゃめちゃ楽しい!
今、6年前に買ったこれを読み直してるんですが、、、
中国史の隋のあたりから読んでたら、、、
聖徳太子に関するエピソードと、最近気になってたモンゴルとかが面白かったのでメモ。
まず、、、聖徳太子のあの有名な国書!!
聖徳太子「日出る処、日沈む処…」の国書の謎
聖徳太子の「日出る…」の国書で隋の皇帝を怒らせたという話は有名だけど。
これに関する裏話的な視点。
隋の煬帝を怒らせながらも、そのあとの国交はわりと友好的に進んでて実はそんなに怒らせてなかった…らしいのですが、
当時、隋は、高句麗遠征を仕掛けていたから、高句麗を挟んだ先にある日本は地政学的に押さえておきたいところ。隋には友好メリットがあるから、まあ国書の「天子と同等扱いしてる」ことには無礼だと怒ったけど、結果としては実質スルーでお咎めなし。
…と、ここまでは以前TVか何かで見たけど、
ここからが「なるほどー!」と面白かった点!
この本によるとそもそもその国書の内容が、聖徳太子が師事してた高句麗の仏僧が仕掛けたのではないかという新しい視点が!!👀
そこから踏み込んで、この本が指摘するのは…、
そもそも国書にある「日の出ずる国」という表現は日本列島に住んでる視点ではあまりピンとこないという点。
確かにそこ、なんとなく違和感というか、気にはなってたところだったんだよなー。
日の出る(東)=日本、日の沈む(西)=中国、というのはその中間位置にある高句麗から見た視点なのでは?ということで。
おお、言われてみれば確かに!
情勢としてみても、日本と隋を友好化させたくない高句麗の思惑によるところだったのでは?という視点からなるほどーーー!と感動。ちなみに聖徳太子の師は高句麗の仏僧とのことでそういった状況含めて、めちゃ腑に落ちして面白かったです。
高句麗と言えば…
個人的にはここ数年(持統天皇の本を読んだり宝塚「飛鳥夕映え」で蘇我入鹿に興味持ったのをきっかけに)すっかり飛鳥奈良時代ファンとなって。
去年念願だった奈良に行ったのですが、キトラ/高松塚古墳とかをまわったときにwikiとかもいろいろ調べて高句麗の日本にとっての存在や当時の国際情勢が気になったりしてたので。そのあたりの時代の空気とかもいろいろ読んでると脳内でつながって、教科書の歴史の暗記項目だった内容が、知らなかった新しい世界としてイキイキと広がるのがめちゃ楽しいです。
モンゴル、チンギスハーンの孫たち
モンゴルも面白くて。(もう強過ぎて無双過ぎる…)
本の中で今回、
個人的に、へー!と思ったトリビアは
モンゴル兵の闘い方。
モンゴル兵は遠征のとき1人で56頭の馬を連れて侵攻するんですって!
ご、56頭の馬!??
一人で!?
・・・・なにそのシステム、クレイジーすぎる!!!!😳
乗ってる馬が疲れてへばってくると順番に乗り捨てて進んでいくんだけど馬は帰巣本能があるから戻ってくるんだって!!!
それによってモンゴル軍は信じられないぐらい脅威の行軍スピードで進むのだとか。(ちなみに遠征予定のある土地は遊牧が禁止され、馬のための牧草を残しておくのだとか)
騎馬民族ならではの合理性!すごい発想!
いやー自分の思考&脳が、どっぷり農耕民族なんだなーというか。。そんなの発想すら浮かばないもんね。
城とか陣とかを土地にかまえて一所懸命という農耕民発想と根っこから全然発想が違うというか・・・「動」の発想すぎる。
根本がまるで違う感覚が、
もうなんか、分からなすぎて、めっちゃ面白いです。
西への遠征。(ヨーロッパ側の視点)
宝塚ディミトリ見てから原作も読んだのですが、モンゴル軍・襲来の報を、西ヨーロッパに最初に伝えたのがジョージアのルスダン女王だったらしい。
十字軍の援軍を要請するもそのときは教会から無視されて、そのあとポーランド(←当時はめちゃ強い軍)が撃破侵攻されて西ヨーロッパ世界が恐怖に震撼して慌てる、ということらしい。
そういうヨーロッパ視点から見たモンゴルエピソードはちょこちょこ見たりする中で、モンゴル史としてまとめて読むと、そうした周辺エピソードが少しずつパズルみたいにつながってきてめちゃ胸熱!!
最近でいえば、、、
ルームセルジュークの皇子(礼真琴)やら、イスラム帝国ホラズム朝のジャラルッディーン(瀬央ゆりあ)とかの宝塚で出てきた登場人物や、作中の国家情勢エピソードが、、途中途中「あ、これ知ってる!」と出てくるので、モンゴル征西のくだりがいろいろ楽しい。
チンギス・ハンや、フビライ・ハン以外のモンゴル帝国の歴史!
ロシア方面の「タタールのくびき」な孫、バトゥ。
チンギスハーンの孫、バトゥの西征。ポーランド侵攻まで至り西ヨーロッパを震撼させて、そのあとオゴタイ=ハーン急死による帰還命令で侵攻を止めるもモンゴル高原には戻らずロシア平原に留まり建国した「キプチャク汗国(ジュチ=ウルス)」。このあたりがロシア側の言うタタールのくびきってやつなのかな。
アッバース朝をほろぼす孫、フラグ。
はたまた、同じくチンギスハーンの孫でフビライ弟のフラグ。西アジア征略で、アッバース朝を滅ぼしたあと、同じく帰還命令で侵攻を止めつつイラン平原にとどまって「イル汗国(フラグ=ウルス)」を建国。
中国方面を押さえて元寇な孫、フビライ。
ちょっと前ウォーキングをやってた1月頃、AmazonのAudibleで「極東アジアの地政学」を聞いてたのですが、そのとき、宋のトラウマ"靖康の変"、科挙、北の騎馬民族の侵攻(遼とか金とか)とかが出てきて、ちょこちょこ調べてたりしてたので。そのあたりのエピソードにもつながってきて面白かった。
そして、従兄弟や弟が西に向かうなか、中国に手をかけたのがフビライと。流れがストーリーで見れて、いろいろ世界がつながってる…。
モンゴル西征と貿易商。
あと書いてあったのが、モンゴル軍に対して、ウイグル商人イスラム商人といった貿易商たちの支援(情報とか物資とか)があったらしいのだけど。それは商人にとってはモンゴルの支配エリアが広がって国境がなくなると関所とかの通行料が浮くからという理由。なるほど…納得できる。。
戦争の影にはいつも商売人の存在があるものだなと。
最初の頃に読んで、熱かった1冊
「税金」という視点で見る世界史
通説と言われてたことが、新しい視点でガラッと違った解釈が出てきたり…というの楽しいよね〜♪
他にも例えば「税金」という視点でみるとまた歴史の動きが違って見えたり。
↑この本がちなみにめっちゃ面白くて、目からウロコ落ちまくりで。
(当時読んで面白かったエピソードをいくつかピックアップしてメモってます。また読み直そうかな…)
『お金の流れでわかる世界の歴史』…"税金"を鍵にひもとくと世界史エピソードが腹落ちしまくる1冊:バスタイム読書 10月
✦ なかなかパンチある表紙の本ですが…(陰謀とか血なまぐさい話がたくさん出てきそうな)歴史にもお金にも疎いので、面白そうかなーと思って手にとってみた一冊でした。 お金の流れでわかる世界の歴史[大村 大次郎] created by Rinker Amazon フリーランスになってイメージが変わった「税金」の意味。 まあもともとが無知すぎたのですが・・・。 会社員時代のわたしが、本当に何も考えてなさすぎたのですが、、、、。 その後フリーランスになり、確定申告とかを通してぐっと理解が深まったというか。 ...
あとは1年前ぐらいからガッツリ「宝塚」にハマって、演目きっかけに歴史のパーツパーツの解像度がめっちゃ上がる(+作品見たあとwikiで調べまくる)ので、日本史・世界史にめちゃハマってます。
今は、ベトナム旅を控えてるので、中国〜ベトナム古代王朝「チャンパー王国」をとかに興味があったり。
一時期は、ハプスブルク家を中心に西ヨーロッパ史を中心に調べたり読んだりしてたのですが、
今は個人的に、中央アジア史・東アジアの興味がめちゃ熱いです!!