10月バスタイム読書の1冊!
✦
なかなかパンチある表紙の本ですが…(陰謀とか血なまぐさい話がたくさん出てきそうな)
歴史にもお金にも疎いので、面白そうかなーと思って手にとってみた一冊でした。
フリーランスになって「税金」のイメージがちょっと変わったりしたのもあって、めちゃ面白かった!
フリーランスになってイメージが変わった「税金」の意味。
まあもともとが無知すぎたのですが・・・。
「税金=むやみやたらにむしり取られて接収される」というイメージ。
会社員時代のわたしが、本当に何も考えてなさすぎたのですが、、、、。
その後フリーランスになり、確定申告とかを通してぐっと理解が深まったというか。いろいろ勉強になりました。(この本たちで理解深まった!)
というか「税金」は国の運用資金として徴収されるけど、、それと同時に、
国(政治)が国民を希望する行動へ誘導するのに使われるのが「税金」というか。「世の中はお金で動いてる」というのはいわば当たり前のことだけど、ワクチンにしろGoTo施策にしろ、国が望む”推進したい行動”には、減税だとか、関税だとか、補助金給付金、だとかで便宜を図るシステムなんだな、という実感がめちゃある今日この頃。
社会を動かしたりコントロールするために「税金」を利用する。
それはつまりどういうことかというと・・・、
いわゆる歴史も「税金・課税」を軸に見ていくことで、社会の運用側=施政者の思い描く「意図」が見えてくる!
そう!授業で習った日本史世界史のエピソードが、
元国税調査の歴史オタクの解説で面白さが倍増なんですよ!
「税金」を軸にした歴史ストーリーがめっちゃしっくりくる!納得感の嵐!
歴史を習ってると、けっこう、え…なんでそうなった!?みたいな展開ってよくあるじゃないですか。
歴史の授業で習ってるときは、なんとなく腑に落ちてなかった謎エピソードがバシバシ答え合わせのようにピースがはまっていく快感。
「ヘンリー8世は、スペイン王女カサリンとの離婚問題のためにローマ教皇から破門された。そのため、ヘンリー8世はイギリス国教会をローマ教会から離脱させた」
中学や高校の世界史で、我々はそう教えられてきたはずである。
しかし、実はマネー目線で見ると、このヘンリー8世の破門は、単なる離婚問題ではない。当時のイギリスの財政問題が絡んでいるのだ。
例えばこの問題でいうと「ヘンリー8世まじで、恋愛体質・お花畑脳、過ぎない!?」とずっとそういうイメージだったのですが。
「ローマ教会から破門」になるということは、実は「ローマ教会の徴税支配システムからの脱却」という意味合いもあるというか。
イギリス国教会としてローマ教会から独立するというのは、いわば芸能界の事務所独立…みたいな。離脱すること自体に財政的メリットがあったという。
え、じゃあむしろヘンリー8世、お花畑脳というよりめちゃくちゃ策士じゃん!
(しかもそっちの理由の方が納得感ある)
- 古代エジプト王朝が、何千年も継続した&滅んだのも、結局は徴税システム?
- モンゴル帝国(騎馬民族)が強かったのは軍事力もあるけど○○に執着しなかったから?
- コロンブスとか大航海時代の原動力は、冒険や貿易よりも、なんやかんやで徴税権?
- フランス革命はマリーアントワネットの浪費なんかよりアメリカ独立戦争が原因?
などなど。面白いトピックスだらけで何回も読みたくなっちゃう。
まあもちろん、歴史の事実なんて、解釈いろいろ&諸説ありまくるのが世の常ではありますが。
小学校から30年以上思い込んできた歴史に、新しい視点が得られるのが、かなり楽しい!
まとめ
歴史自体の復習にもなるし(というか歴史の授業は苦手だったので復習というより新たに知ることも多いけど…)、
「あの歴史の出来事は実は・・・!」みたいなエピソードがたくさんあって雑学・ウンチク好きとしてはかなり楽しい一冊です!
歴史のエピソードが面白くなるよ